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「…うげー…最悪…」
ジャンケンに負けて、ゴミ箱を持って焼却炉まで行く。
重い…これ重い……。
私一応女の子なのにって言っても、みんな笑顔で送り出してくれて手伝おうとかは全く無かったな。
抱き抱えるようにゴミ箱を持ちながら、渡り廊下から外に出る。
焼却炉を見付けると、ゴミ箱を持ち上げて燃えている中にゴミを捨てる。
もわんとした熱気にゲホゲホと咳き込んで、焼却炉の中をしばらく見つめていた。
「…はぁ…」
小さく漏れてしまう溜息は、また私を暗くさせる。
昨日、紺野に電話した時から今現在まで
まだ一度も、紺野と話していない。

