最低だ…!!!紺野最低!!!
せめてバイバイくらい言ってくれたって良いのに!!!!
「ひどすぎだよ紺野のばか…!」
うがーっと携帯を投げ付けたい衝動にかられたが、振り上げた右手にストップを掛けて、ふぅと息を吐きながらゆっくりと下ろす。
また、落ちる溜息。
「…はぁ…」
嫌になっちゃうな。こうも冷たくされると。
ほんとに紺野は私のことが好きなのか…不安に、なる。
紺野は頭が良いし、私なんかとは比べものにもならない。…いや、最初っから私と紺野を比べようとすること自体おかしいんだけど。
そんな変人紺野だから
紺野は私より、本のが好きなんだろうなって思ってしまう。
大きな不安が、渦を巻く。
「紺野のアホ…」
気付いてほしい。
一言、好きって言ってほしい。
そんなことを望む私は、やっぱり馬鹿なのですか?

