私の視界が急に暗くなった。 「えーー……?」 私は健人に抱きしめられていた。 「けん……と?」 「なぁ、お前はもう あいつの事が好きじゃないのか?」 「えーー……? そんなの……わかんないよ。」 分からない。 自分の心が分からない。 「ちゃんとこたえろよ。」 「本当に分からないの。」 「じゃあ何でもう探さないんだよ?!」 「それは……… 自分の気持ちが分からなくなったから。」