リンにはいつも相談していた。 でももうひとり、相談相手がいた。 クラスに公言するのはやめて、「好きな人はいなくなった」ことにしていた。 もうひとりの相談相手は、部活の青木類先輩。 先輩にはたくさんの彼女がいた経験があるらしい。 で、相談に乗ってもらっている。 合同授業のあとは、特に乗ってもらう。 先輩も先輩で好きな人がいるらしくて、私が相談に乗る。 お互い好きな人の相談相手、という関係だ。