何かがひんやりした、と思ったらネックレスだった。

「なっ」

「今日ホワイトデーでしょ。バレンタインのお返し」

私はあんなばら撒きだったのに。

なんていえない。ありがとうございます、といって先輩に向き直った。

先輩はまだ微笑を浮かべていた。

ナイスショットだなぁ。先輩のこんな姿を間近で見られるとは…。特等席じゃん。ここ。

そんなことをかんがえていたら、先輩はもう一個プレゼントがあるから手だして目つぶって?といった。

何~?って言いながら目をつぶった。