そんな中 「私たちも行こっか」 ゆりが切り出した。 「う、うん」 「うん」 憂美と美香がそれぞれ反応する。 廊下に出た後も美香は憂美の横から離れなかった。 ずっと不安そうな表情で憂美の顔を見ていた。 体育館に着くと、たくさんの生徒が集まっていた。 憂美たちは、指定されている席に座った。 間もなくすると、放送をしていた女の子が生徒たちの前に出てきてあいさつを始めた。