「でもね。卒業式、が終わった、次の日から…憂美消えちゃったんだ。その時は、久しぶりに泣いたなぁ……」 愛華の涙なんて初めてみた。 自分だけが苦しいわけではないのだ。 頼っていた愛華でさえも涙をみせるのだ。 「見つかるといいね、その…憂美って子」 憂美は涙を拭きトイレをでた。 強くならないといけない、そんな誓いを自分の胸にしまいこんだ。