「緒方さん、大丈夫?私でいいなら話聞くよ?」 「う、うん、だいじょう、ぶ」 声が震える。 「私で良ければ、いつでも話聞くから相談して───」 憂美はドアを開け愛華に抱きついた。 そして、また泣いた。 愛華は中学の時から変わっていない。 いや、小学生のあの頃から。 いつも愛華の優しさに甘えるばかりだった。