どうして自分だけ生きているのか? どうして二度も体が変わるのか。 分からない。 分かるわけがない。 ずっとずっと泣いた。 トイレには他の子もいたが構わなかった。 「大丈夫?」 優しい声がドアの向こうから聞こえてくる。 その声で気が戻る。 声の主は愛華だった。