憂美も、中学の友達はたくさんいるのに話しかけれない。 そもそも、その友達も元は憂美のもの。 本当の自分のものではないの。 憂美は今にも流れてきそうな涙をこらえる。 「ちょ、ちょっとトイレ行ってくる」 この二人には自分の私情で迷惑をかけたくない。 憂美は涙を拭きながら廊下を走った。 トイレの個室に入ると、泣き崩れた。