優人たちが隅に着くと福田が興奮気味に話しかけてきた。 「あの子お前の知り合いなの?」 「ちげえよ、初めてだよ」 「ほんとか?お前、名前知ってたじゃん」 「だから、夢にでてきたの!」 「あの子が?めっちゃいいな」 どうやら、福田は話を聞かないらしい。 ───人の話を聞け、自分の知らない世界が見えるかもしれないからな。 死んだ親父の口癖だ。