自転車で数十分行ったところに目的の高校についた。 校門には『成明高校』と書いてある。 「ついに来たよ、成明!早くいこうよ、陽香」 「そんなに急がなくても高校は逃げないよ。今日から三年間あるんだから」 「分かってるけど、この高揚を抑えきれないよ!!」 「はいはい、分かったから分かったから」 憂美にとっては始めて見た『みか』だったが、話しやすくすぐに打ち解けられた。