学校に行くための自転車を探す憂美だったが見当たらない。 「自転車ならここだよ」 彼女は憂美の気を察したのか話かける。 「え?どこ?」 「ここだよ。ここ」 彼女が指差した場所には赤色に塗られた綺麗な自転車が置いていた。 最近、買った物だろうか。 「早く学校行こ。あたし興奮して昨日眠れなかったんだよねぇ」 「わ、わかってるって」 憂美は未知数の世界に、また一歩進み始めた。