目を開ける……


知らない部屋の天井が見える。


「あ……れ?私死んだはずじゃ……」


すぐさま起き上がって、自分の顔を見に行く。


「またなの?今度は死んだはずなのに……どうしてまだ生きてるの私……」


────プルルルルル。


携帯がなる。


「もしもし、陽香?もうすぐ行くから用意しといてね」


「ど、どこに行くの?」


「何言ってんのもう。学校でしょ。学校!!もう春休みは終わったんだよ?」


「あ、そうだった。なんだか現実逃避してたみたい。ごめんごめん」