「死んだんだよな。憂美は……」


「え?何て言った?」


「い、いやなんでもねえよ」


自然と涙が出てきた。


どうやら、この事実だけは忘れられないらしい。


「まぁいいや。お前、寝癖激しいけどいいのか?」


この横で話している人物は、どうやら人の気持ちが分からない馬鹿らしい。


俺に馬鹿って言われるのもなんだけど……


とりあえず「かける」と言う人物の友人?の忠告を受け入れた。


「お前、鏡持ってるか?」


「いや、持ってねえよ」


「なんだよ、ったくじゃあ……」