「いったいどうなっているんだ?確か俺は……あの日……あれ?あの日俺は何をしてたっけ?」


考えれば考えるほど疑問が浮かび上がる。


優人は必死に考える。



考えれば考えるほど疑問が増える。


だが、優人の中でのミステリーはこれだけでは終わらなかった。


「翔(かける)!!朝ごはんそろそろ食べないと遅刻するわよ!」


知らないおばさんが下から叫んでいる。


優人はもちろん返事はしない。


「母さん言ったからね!遅れても知らないよ!!」


「ったく。かける……だっけ?早く行けよなぁ。御袋に迷惑かけるなよ」


なかなか返事をしない翔と言う人物に愚痴をつぶやく。