────ジリリリリン。 「う、うるへえな」 優人は寝ぼけながらも手探りでそばにある目覚まし時計を止めた。 二度寝をしようとして、もう一度布団にもぐりこむ。 また、目をつむる…… しばらくして違和感を感じる。 「……あれ?俺目覚まし時計なんてセットしてねえぞ?どうなってんだ!?」 ハッとしてすぐさま起き上がる。 「ここどこだよ?俺の部屋では……ないな」 自分のいる部屋を確認する。 散らかっているところは違うが何が違う。