ますます、優人の不安は募っていく。 優人は目的の場所が近づいてきたところで目をつむった。 ───無事でいてくれ憂美…… 「うっ!」 急に辺りがまぶしくなり、優人は立ち止まり目をゆっくりと開けた。 事故があった車のライトだった。 ライトで倒れている人が見える。 だが、そこに倒れていたのは自分の思い過ごしでもなく、勘違いでもなかった。 憂美だった────