最初のころはこの優人の態度に怒っていた恭介だが、小学校から、今日までいつもこのような調子なので今では無視をしている。



「あ~あ。せっかく今日は卒業式なのに雨かよ」


優人は、恭介の予感を聞いてつぶやく。

「まだ、決まったわけではないだろ?」


恭介は責任を感じたのか言い逃れをする。


「大丈夫だよ杉原君。杉原君の予感は外れたことがないからね」


「そうだよ恭介、お前はいつも正しいもんな」


憂美に続いて優人も恭介を褒める。


「褒めてもらった後の俺はあんまりいいことが起きないからなぁ」


苦笑しながら恭介は話す。