だが、憂美の人差し指で優人の唇を止められた。 「待って!この話には続きがあるの。」 「続き?」 あれから何年かは経った。 だが、続きを聞くのは始めてだった。 「うん……。この夢が叶ったら好きな人と結婚するって決めてたんだ。あの時にいた人とね…」 「憂美……」 優人は急に目頭が熱くなった。 あの日だって恭介がいなかったら憂美は死んでたかもしれない。