最初に好きになったあの人と。 自分の身代わりになって死んでいったあの人の元に。 その思いが憂美の足を動かした。 「寒くなってきたからお茶……いれてくるね」 「おぅ。さんきゅう」 優人は何一つ疑わなかった。 その純粋な思いが憂美の心を締め付けた。