針は1時15分を指していた。 「もしかして学校……始まってる?」 恐る恐る恭介に聞く。 「まだ寝てんのかアホ!始まった?終わったんだよ!!」 「そうか。終わったのか」 まだ優人の思考回路は働いていなかった。 「はぁ。こんなやつに任せてホントに大丈夫なのかよ」 恭介が呆れた声で言う。 「大丈夫だ。任せとけ」 優人はそう言うと電話を切った。