ほとんどの生徒は教室に入ったのだろうか。 そのおかげで優人たちは走りやすかった。 A棟に着くとまだ数人の生徒は廊下にいたが優人たちは走り抜けた。 教室に着くと優人は握っていた手を離し、膝に両手をつけた。 「はぁはぁはぁ。やっと着いた」 「お疲れさん、二人とも」 ゆりと福田が優人たちを迎える。 「どうだったんだ?結果は?」