「ごめんな。……ごめんな憂美。俺あの時───」 「謝らないで、ゆうちゃん。私もあの時悪かったから」 「俺は護れなかった。お前を、あの時捨ててしまった」 「ううん。私が隠してたのが悪いの。ごめん」 二人はお互いの悪かったことを謝った。 それはどちらも生きている証となって喜びさえ感じた。