「憂美ちゃんて子がいてね。優奈のいい友達だったの。毎日、毎日優奈と一緒にいてくれて私は嬉しかったの。でも卒業式以来、二人とも帰って来なくなったの。私は待ってるのにな……」 ずっと優奈といたが、一度もそんなことを言われたことは無かった。 もしこの体では無かったら、一生聞くことは無かったのかも知れない。 優奈がいないことは、うすうす気づいていた。 だが、この悔しい気持ちと友達がいない悲しみ誰かに言いたかったのだと思う。