「どうして私と一緒って分かるの?」 憂美は、席に座り横にいたゆりに話しかける。 「そりゃあ、友達だから」 答えに繋がりのない言葉でゆりは答えた。 「そっか」 憂美は流れていく景色眺めながら、ゆりがいるだけで気持ちが楽になった。 目的の駅に着くと二人で降りて、それから二人で歩いた。 横にいるゆりは初めての景色を見ているせいか興奮していた。