時計の針は、12時5分を指していた。 「ま、まぁ俺だったら、メシなんていらねぇよ」 苦し紛れに福田は言う。 緒方とは待ち合わせの時間を決めていない。 昼休みの時間は50分までなので20分ぐらいになったら行こうと優人は思っていた。 優人を含め三人は昼食を食べる。 「楽しみだよなぁ……なぁゆり?」 急に福田が口を開いた。 「え、あ、う……うん」