最初にからかったのは、ゆりだった。 「やめてくれよ、佐野」 机に突っ伏したまま福田は話す。 「福田ってそれだけ頭が良かったの?」 「らしいな」 「らしいなって……自分のことでしょう?」 「中学の時は中の上ぐらいだったのになぁ~」 福田はまた落ち込む。 「いいんじゃねぇの?代表でも」 そこで優人が福田を励ます。