福田が頷くのを確認すると優人は陽香の元に向かった。


「話があるんだって?」


「は、はい。あ……あの昼休み、屋上に来てもらえませんか?」


「ここじゃあダメか?……あと、ため語でいいんだけど」


優人は困ったようにこめかみをかいた。


「あ、ごめんなさい。ここではちょっと……」


陽香は下を向いた。


外野の連中から見れば告白されているみたいだった。