「誰だよ?」 「あの子なんだけど……」 優人の質問に優奈は一人の人物を指す。 緒方陽香だ。 「おい、あの子お前が気になって───」 「え?」 「バカっ!!」 すぐに優人は福田の口を塞ぐ。 途中まで聞いていた、ゆりは目を丸くしている。 「いらないことを言うな!分かったな」 福田の耳元で優人は、ささやく。