そう言うとドアの向こう側で座りこんだ。


一つの板の向こう側には母親が、反応側には優人。


昨日までは普通の家族だったかもしれない。


───悪いな。俺はもう翔じゃねぇんだ。


優人はすぐさま立ち上がり、自分の部屋を見渡す。


すると、一つの机を見つけた。


翔の勉強机だ。