「だけど───」 「途中でお前が自殺でもしたら困るからな」 優人の言葉を遮りいつものように肩を叩き笑った。 優人もその言葉を聞き表情が明るくなる。 こんな思いになったのはいつ以来だろうか。 恭介がいたあの時は共に笑い、共に馬鹿にしたり、共に悪さをしたり、共に励まし合ったり…… そんな友人は今はいない。 でも今日だけは福田が恭介に思えた。