次の目的地は……自分の家だ。 「まだ、あるのかよ」 「あと二つだ」 「二つ!?また泣かせに行くのか?母親さんたちを?」 福田は嫌味を言う。 「嫌だったら帰っていいんだぞ」 本当は優人だって逃げ出したい。 何となくだが、みんないないんじゃないかと思っていた。 だが、そんな自分の思いだけで動くのを止めるわけには行かなかった。 少しでも希望があればと思う心が優人の足を動かした。