『そんな約束はもう意味がないねん。もう…全部終わった話やから。聖夜が聖夜じゃないのに約束守ってもらう義務もない』



『でも…』



『しつこいなぁ…大丈夫って言ってるやん。あたし眠いからもう行っていい?』





あたしはそう言いながら抱きしめられていた手をほどいて聖夜に背中を向けたまま歩いて病室に戻った。






目には涙が溢れてた。




終わった…



もう全部終わった…。



これでよかってん。






これで…よかったやんな?