お嬢様の秘密

-真理亜side-


私はまた体調を崩し、ベッドで寝ていた。


なんか嫌な予感がするわね.....。


昔からたいてい当たる私の予想。


「理央様、いるのかしら?」


「お呼びでしょうか....お嬢...様。」


まだ言いなれないのかしらね....。


「地下のユリの部屋を調べてきて。」


「ユリ様の部屋をですか?」


無表情が一瞬歪んだ....ように見えた。


「出来るでしょ?あなたは誰の執事よ!?」


「かしこまりました....。」


そう言えば最近美穂をみないわね。


監視に没頭してるのかしら?


たまには顔を見せてほしいものだけど。


美穂が昔ユリを拉致った時の共犯者は今でも陰ながら仕えてくれてるけど。


「陽菜。」


「お呼びですか?」


「そばにいてもらってもいい?」


「かしこまりました。」


理央とは違いとてもうれしそうな表情を見せる。


でも、急に顔を曇らせた。


「真理亜様....。お耳に入れたいことがございまして....。」


「どうしたの?言ってごらんなさい?」


「美穂は信用しない方がよろしいかと。」


私の口にうっすらと浮かんでいた微笑が消えた。


「どういうこと?」


「私、フラワーガーデンに散歩しておりましたら、美穂が学園長様達と集合していました。

この目で見ましたので確かなことでございます。」


美穂が....。


「なんてこと....。」


美穂は元々妹思いだったから....。


だから私に逆恨みしたってこと.....?


「陽菜。」


「真理亜様のおっしゃりたいことは察しがつきました。」


「今日の夜、何か動きがあるはず。その時はよろしくね。」


「かしこまりました。」


莉依紗様....。


勝手なことをするとあなたの最大の秘密をばらすわよ....。


-真理亜side end-