「やっぱり地下だったのね....。」
「警視庁での奥様の読み通りでございましたね。」
国松が珍しく口をはさんだ。
「それにしてもこの学園に本当に地下なんてあったのね。みんな知ってた?」
私と美穂以外の9人は首を横に振る。
「ねえ美穂?あなたたちいつ知ったの?」
「えぇっと....。私はこの学園に中1からいたんですけど....。地下は最近知りました。」
「最近?」
「真理亜様が教えてくださったんです。ここにユリさんを監禁しろ、って。」
「それまでは知らなかったのね。」
「えぇ。それはたぶん、理穂も同じです。そう言えば理穂は....。」
「理穂は恵梨香の家にいるから。で、入口はどこ?」
「3つあります。ひとつは真理亜様の寮の下。2つ目はフラワーガーデンの近くですね。」
「私たちがいたところの近くにあったのね。どうりで急にモスキート音がするし、あなたが不審者といった理由がなんとなく分かったわ。で、あとは?」
「それが分からなくて....。真理亜様は『私の寮の下に入口があるんだから捜す必要はない』と言ってましたから捜してないんです。」
「大樹、国松。上から見て何か分かった?」
「それがな、りい。変わったことはどこもないんだよ。というかこの学園って上から見られないように防犯対策で霧を張ってるだろ?
国松に少し和らげてもらったけどそれでも変わったことはない。」
「それからもうひとつお知らせしたいことがあります。」
「何?」
「真理亜様はゴールド宮に住んでると思ってますか?」
「えぇ。あの子は入学試験の結果が良かったから最初からグレードの高い寮だったもの。いつの間にかこの今いるグレード高めの寮からいなくなってたけど。」
「それは違います。真理亜様が住んでるところはゴールド宮ではございません。それも最近建てられたというダミー宮、通称フラワー宮です。」
「「「ダミー??」」」
聞き覚えあるかも、フラワー宮という名前に。
たしかお義父様が学生時代にこっそり建てたとかいう屋敷の名前。
まさかここにあるとはね....。
「警視庁での奥様の読み通りでございましたね。」
国松が珍しく口をはさんだ。
「それにしてもこの学園に本当に地下なんてあったのね。みんな知ってた?」
私と美穂以外の9人は首を横に振る。
「ねえ美穂?あなたたちいつ知ったの?」
「えぇっと....。私はこの学園に中1からいたんですけど....。地下は最近知りました。」
「最近?」
「真理亜様が教えてくださったんです。ここにユリさんを監禁しろ、って。」
「それまでは知らなかったのね。」
「えぇ。それはたぶん、理穂も同じです。そう言えば理穂は....。」
「理穂は恵梨香の家にいるから。で、入口はどこ?」
「3つあります。ひとつは真理亜様の寮の下。2つ目はフラワーガーデンの近くですね。」
「私たちがいたところの近くにあったのね。どうりで急にモスキート音がするし、あなたが不審者といった理由がなんとなく分かったわ。で、あとは?」
「それが分からなくて....。真理亜様は『私の寮の下に入口があるんだから捜す必要はない』と言ってましたから捜してないんです。」
「大樹、国松。上から見て何か分かった?」
「それがな、りい。変わったことはどこもないんだよ。というかこの学園って上から見られないように防犯対策で霧を張ってるだろ?
国松に少し和らげてもらったけどそれでも変わったことはない。」
「それからもうひとつお知らせしたいことがあります。」
「何?」
「真理亜様はゴールド宮に住んでると思ってますか?」
「えぇ。あの子は入学試験の結果が良かったから最初からグレードの高い寮だったもの。いつの間にかこの今いるグレード高めの寮からいなくなってたけど。」
「それは違います。真理亜様が住んでるところはゴールド宮ではございません。それも最近建てられたというダミー宮、通称フラワー宮です。」
「「「ダミー??」」」
聞き覚えあるかも、フラワー宮という名前に。
たしかお義父様が学生時代にこっそり建てたとかいう屋敷の名前。
まさかここにあるとはね....。