お嬢様の秘密

「奥様只今到着しました。」


「来たわね。2人とも行くわよ。」


莉依紗様に連れられて俺らは元の場所に戻った。


「奥様、旦那様は....。」


「大樹?じゃあ呼ぶわね。」


パチン。


奥様は指を鳴らした。


するとすぐにヘリが10mくらい離れたところに降りた。


「国松!危なすぎるわよ!」


「まぁ...そんなに怒らなくても...。俺が頼んだんだ。りいが指を鳴らすのと同時にすぐ近くに下ろせって。」


「でも近すぎるわよ。」


「しょうがないじゃないか。俺はいつでもお前のそばにいたいんだから。」


「もう....。」


なんだこの甘い感じの雰囲気は....。


そんなときでも俺ら執事だけは無表情を保つ。


「玲央....よくその顔を保てるわね..。」


夏菜がボソリと言う。


「慣れだ。」


訓練したんだ。


奥様に内緒でこっそりと。


「奥様!全員が揃いました!本題に入ってくださいませ!」


「コホン....そ、そうね。えぇ....っと....。」


奥様が言い始めた時。


ピ――――――――――――――――――――――――!!!!!!!


モスキート音のような音が耳に響いてきた。


-玲央side end-