はぁ....。


真っ暗な部屋では何もすることがない。


でもあまり動くと何されるか分からないしどこかに閉じ込められたままだから体力をどんどん消耗させてしまうことになる。


毛布でなんとか寒さをしのいでいるけど、足の感覚はほとんどなくなってきている。


美穂呼ぼうかな...。


私が呼んだらすぐに気づくみたい。



「美穂?」


ーバタン


「ユリ、何か用?」


数秒とかからないうちに現れた。


「教えてよ。ここどこの地下?」


「学園のどこかよ。」


少し前も聞いてみた。


でも、答えは同じ。


「そんなことわかってるわ.....」


その時、美穂が耳打ちしてきた。


「あのね。ここの部屋って監視カメラついてるの。だから簡単に言えないのよ。」


嘘!?


監視カメラ!?


「ユリ?風呂入らない?」


「急にどうしたの?」


「最後に入ったのいつ?」


「日にちが分からないけど、多分2日前。」


だってなかなか部屋から出してくれないし。


まぁ…時々入らせてくれるお風呂も地下室にあるけどね。


「ちょっと来なさい。」


最近美穂に対する私の気持ちが変わってきた気がする。


不器用でちょっとは優しさを持っている。


真理亜様とは大違いだね。