「分かったか？今まで曖昧だった学園の創設者。」


「大樹。よく見つけたわね。」


「いや違うよ、りい。これは運命じゃないか？」


「そうよね....。」


大樹さんと莉依紗様は微笑みあった。


「莉依紗。過ちって真理亜よね？」


「母親の前で言いにくいですが私もそう思います。」


恵梨香さんに夏菜が賛成した。








「みんな、その話題はあとにまわして。私は本当はこのことを知りたかったんじゃなかったの。

ゴールド宮の場所を知りたいの。ユリさんがゴールド宮にいるっていう証拠はどこにもないけどね。

だから過去の資料を漁ってたんだけど………見当たらなかったみたいね。」


「莉依紗様。ゴールド宮って何ですか？」


夏菜が質問した。


「それはね....。」


俺にしてくれた説明を夏菜にも説明していた。


なんかだんだん話が分からなくなってきたような.....。


この学園なにかとややこしいな。


「莉依紗様はそのことで私をお呼びになったんですよね。」


「えぇ。吉崎が知っていることがあれば教えて。」


「確かに私はゴールド宮を知っていました。
というのも私は裃を卒業した後、Aランクをいただき西月家にお仕えしました。旦那さまにお仕えして何年か経ったときに旦那さまからお聞きしたんです。

裃にはゴールド宮という秘密の建物があると。

だけど私が知ってるのはここまでです。裃で執事をしている時も学生の時も知ってる人はいませんでした。」


「恵梨香は？」


「私はお父様から聞かされた。『裃学園にはゴールド宮という秘密の建物がある。』って。
まさに吉崎さんが言ってた話よ。」


みんな一緒のような伝わり方か....。