「奥様、学園に着きました。」


「竜也、私の家に行きなさい。」


「かしこまりました。」


リムジンは学園を周回し始めた。


「相変わらず広いわね....。」


「そう?でもあなたって歓迎されて入ったの久しぶりでしょ。いつも私の家に忍び込んだように入ってくるし。」


痛いとこ突くな....。







「奥様着きました。」


早!


桜井家はさすがだわ....。


「何ボーっとしてんのよ!行くわよ。」


「はい....。」


吉崎か....。


会うのは久しぶりだわね....。


もう私の生活は昔のようではないから執事なんて忘れてたな....。


お父様たちは元気かな?


最近全然会ってない。


真理亜を産んでから....。


あの頃は………


莉依紗の屋敷に入って行くたびに心の中はいろんな感情で渦巻いていた....。


-恵梨香side end-