-シルバーside-


私は学園長室にいた。


明日から冬休みに入るので学園内は一気に静かになる。


「こんなことになるなら.....。」


すべて話せばよかったわ……。


そしたらもう少し対策が取れたかもしれない。


「国松...。」


「奥様...。しっかりなさいませ。」


「そうよね....。」


お義父様になんて言えばいいんだろう....。


「国松....。お義父様になんと話せばよいのやら....。」






「とりあえず、捜査しませんか?」


「捜査?こんなときに何の....。」


私の仕事は刑事でもあるが今はそんな気分じゃない。


「ユリ様の事件です。」


「ユリさんの....?まあ、確かに疑問な点は多いけど.....。」


「それだからこそ。それが奥様の本業でございましょう?」


「そうね....。でも明日からね。今日はまばらだけど生徒はいるし。明日ならほぼいないから。」


「かしこまりました。」


冬休み中にかたをつけなきゃね....。






「ねぇ?竜也は?」


「雷也さんと一緒に沙那様のところへ行かれました。今はお昼を回ったところですが、夜には戻ると思います。」


「ありがとう....。」


私の本業が出番だわ………


-シルバーside end-