-真理亜side-


やっと消えた!


ユリの周りが悲しんでいるなか私は喜びに満ちていた。


明日から楽しい冬休みだわ。


寒いガーデンにいたが心のなかは暖かかった。


「真理亜!」


誰?


「あら!お母様。」


久しぶりに会ってものすごく喜んだ顔をしているお母様。


その時。


急に表情が変わった。


ーパチン


私の左頬に平手打ち。


何するの....。


「本当にバカね。私はあんたみたいな子の母親じゃない!」


「お…お母様?」


「なんで人を殺すの!」


その件か。


思わずクスッと笑った。


「子供を疑うの?私はやってない。理穂が独断でやったの。」


この私を疑うの?


「アリバイは?」


「葵様が認めるわよ?一緒にいたし。」


「やってないなら誰がやったの。」


「だから!私じゃないって!美穂よ!」


イライラする!


「やっと吐いたわね。」


あっ。


しまった!


「理穂から聞いた。昨日私の家に突然やって来たから。」


「あの裏切り者!」


キッとお母様を睨んだ。


親子であろうと関係ない。


「さあどうだか。お姉様を助けてくれって駆け込んできたから事情は全て聞いてるわよ。」


いつのまにかお母様の手には札束が。


「理穂に逃走資金を渡したんだって?1億くらいあったけどどっからこんな金...。」


「もう!私の邪魔をしないで!」


お母様の手からお金を奪い取った。


「そう。私はあなたの母親じゃない。好きにして。」


お母様は私に背を向けた。


「お言葉通りにしてやるわよ!」


美穂....。


あなたは着いてきてくれるわよね....。


-真理亜side end-