お嬢様の秘密

只今、3時半…。


「終わった!でも、夏菜の言う通りきれいになった気がする。」


私は元が悪いから気分だけね。


「じゃあ次はドレス選び!」


「夏菜様。ご予約の時間がかなり迫っております。」


「じゃあ急いで。飛ばしても構わないわ。私が責任を持つわ。」


「かしこまりました。」


さすが生まれながらのお嬢様。


ダメだ。


展開に着いていけず....。


私は振り回されながら夏菜の言うお店に行った。


夏菜の執事の梶原さんはって?


当日準備に当たっちゃったみたい。


理央が幸い当たっていないので一緒に行動できて助かった。





「こ....ここ?」


「そうよ。ユリのお母様に教えていただいたの。」


お母様って....。


今までそんな言い方したことなかったのに。


ちょっと....いやだいぶお嬢様モードに入ってる?


「ここすごいでしょ?ときどき、若手大物女優がお忍びで来るらしいよ。特注もするらしいし。」


「商品絶対全部高いでしょ!よく取れたね...。そんなとこ.....。」


「でも、取ったの私じゃないよ。」


「え?じゃあ....誰?」


「あなたのお母さん。」


は?


お母さん??


何者....。