お嬢様の秘密

翌日。


「ユリ!こんにちは!」


「あら!夏菜!いらっしゃい」


「お嬢様。夏菜様がいらっしゃいましたので、早速準備に取りかかりたいと思います。」


「えぇっ?まだ1時なのに…。」


「ユリ、何言ってんの?葵と踊るんだからちゃんと支度しなきゃ!」


仁王立ち&鬼の形相。


夏菜はお洒落大好き。


昔はよくショッピングセンター行って服を一緒に選んでもらったな....。


「どうしたの?」


夏菜が心配そうに私の顔を覗き込む。


「ちょっと回想してた。最近ショッピングセンターに行ってないなと思って。」


「確かに。じゃあまた時間見つけていこう?」


「うん!」


思いがけないところで約束が出来た。


「夏菜様、お嬢様。予約の時間が近づいております。」


「あら。もう行かなくちゃね。」


「なんの予約?」


「いいからいいから!」


満面の笑みで誤魔化され、私はとあるところへと、連れていかれたのだった…。





着いたところは....。


「エステ??」


こういう日は外出許可が出ているらしい。


さすがに学園内にはないからね。


「そう!綺麗にしてもらうの!!」


それからたっぷり2時間半。


慣れないお店に葛藤中。