「どうかされましたか?お嬢様?」


あっ...じっと見すぎた。


「いいえ...何も。」


なんかお嬢様って呼ばれたことないのに慣れていたような気分...。


なんでだろ?


たぶん気のせいだってことはわかってる。


それから、10分くらいした後部屋のドアがスーっと静かに開いた。


「玲央様、夏菜様、今から移動をお願いします。」


「わかりましたわ。桜井さん。」


「あぁ...わかった。」


2人は桜井に連れられて移動をし始めた。


なんでこの2人はこういう状況に慣れてるの?


しかも夏菜の今の言葉遣い初めて聞いた....。


「お嬢様。今からご案内いたします。」


「ちょっと待って。私はあの2人と同じ部屋じゃないの?」


「申し訳ございません。」


なんか私も慣れた口調を使ってしまったな...。


初対面の人に偉そうな口を聞く性格じゃないのに....。




私は、桜井が案内してくれた部屋に移動した。


桜井に案内された部屋に行くとそこにはお母さんと、ローゼ様がいた。


国松さんはローゼ様の傍らで待機。


「なんでお母さんがいるの??」


「それは取り敢えず置いといて.....。ユリ、急な話なんだけど今度テストあるでしょ?
来週の金曜日に全教科だっけ?そのテストで、600点満点取ってくれる?」


「いいけど....何で?」


お母さんは衝撃の一言を口にした。