「あたしさ、この入浴剤好きなんだよね~」
「へぇそうなんだ」
 俺は一応そう答えておいた。
「いい匂いでしょ」
「ああ、でもよあまり匂いがキツイいとまずくないか?」
「うん、だから香水つけて誤魔化してる。旦那といる時は」
「よーし、上がろうぜ」
 俺はそういいながら浴槽を出る。
 続いて弘美も浴槽を出てふたりで裸のまま抱き合う。
 そこに言葉は必要なかった。