君と。



授業が始まると男子たちが戻ってきた。


私の斜め前に座った男子が、話しかけてきた。

「こーさかさん」

あれ、さっき視線が重なったときの男子。

…名前、なんだっけ…。
「ね、さっきなんで笑ったの??」

「え…えと、可笑しかったから」

「ふうん、じゃ、オレの名前わかる?」

正直焦った。
名前覚えてないなんて失礼だよね…
チラッと男子の制服に名前が刺繍してあるのを見つけてた私は、
「か…かみたにくんっ…でしょ??」

神谷とあったから、
「かみたに」と読んだ。

「プハっかみたにかぁ…読み方間違えられるなんて初めてなんだけど!」

「え!?あっごめんなさい!!」

「かみやだよ〜覚えてねっ」

かみた…神谷くんはそう言って黒板のほうを向き直した。

ま、まさか読み間違えるなんて…恥ずかしい!!