割り切りの恋人たち【前編】

 神様はいる。
 いや、いないのかもしれないが、俺はなんとなくいるような気がしていた。
 弘美は俺の首に手を回してくる。
 そして涙に溢れた瞳をそっと開けた。
 そして微笑んだ。