俺は立ち上がると、いきなり弘美が飛びついてきた。 「直行はあの頃と変わらないね」 そう言うと弘美は両足のかかとを挙げて瞳を閉じた。 ふたりは口付けをかわした。 こぼれおちていく弘美の涙。 もう2度と会えないと思っていた、ふたり。