独:Der Alte würfelt nicht.

 
 
 ――自動で設定した時間にカーテンが開くのは便利だが、休日の日くらいは開けないでほしい。

そんな理不尽な事を思いながらも、重たい体を起き上がらせた。

結局昨日は色々考えすぎてほとんど眠れず、目覚ましのアラームが鳴る前に止めてしまった。

朝日が降り注ぐ窓を開けて、少し曇った空気を入れ替える。


 ――クロワッサンとカンパーニュ…どっちを焼こうかな…。


背伸びをしながら洗面所へ向かい、顔を洗って歯を磨いた。

キッチンへ行き、冷蔵庫に入ったミネラルウォーターを飲み干す。

テーブルに置かれた電子板の更新ボタンを押し、チーズと卵を冷蔵庫から取り出した。

サラダを盛り付けている間に、スープを温め、熱されたフライパンに油をひき、かき混ぜた卵を流し込んだ。

その時、重たい足取りでローズが起きてくるのが見えた。


「おはよう、ローズ。ほら顔と歯を洗いに行くんだぞ?」

「…おはよう…なのです」

「朝食にはまだ時間がかかるから、終わったらテレビでも見ていてくれ」


まだ眠たそうな目をこすって頷くと、洗面所へ消えて行くのが見えた。

サラダを盛り付け終わり、スープと一緒にテーブルへと置く。

チーズ入りオムレツにトマトソースで軽く彩りながらパセリを添えた。

焼きあがったクロワッサンにハムとレタスを挟み、茹でてつぶした卵を挟む。

最後にフルーツとヨーグルトを混ぜてガラスの器に注いだ。